【挨拶文】

 リハビリテーションを展開する上で、解剖学が重要であることは周知の事実だと思います。その反面、「卒前から解剖学に苦手意識がある」・「卒後の再学習に苦心する」といった声をよく耳にします。

 「いまさら聞けない解剖学」は、現職者の解剖学の知識の再学習・再獲得を目的とした講習会です。1日をかけて解剖学の学び直しを行い、その上で座学のみの知識として終わらせるのではなく、国内外の研究などを基に臨床に活きる実学へと昇華させることを目標とします。また、部分的に実技などのデモンストレーションを行うことより、知識のブラッシュアップを図ります(98日開催の「肘・前腕・手 実技編」では、21組での練習も行います)。

 

 卒後の経験年数が浅い方以外にも、十分に新しい見識が身につく講義内容となっております。

 皆様の参加を心からお待ちしております。

 

各回のアウトライン

 

〜98日:肘・前腕・手 実技編〜

 【肘関節】

・肘関節を構成する関節(腕尺関節・腕橈関節・近位橈尺関節)のバイオメカニクス。

・内反と外反ストレスに抗する肘関節の構造物。

・肘部管と尺骨神経の走行と絞扼について。

 

【前腕】
 ・分かりにくい前腕屈筋群・伸筋群の構造を理解する。
 ・Frohseのアーケードとは何か・円回内筋の構造と介入のポイント。

・正中神経の走行と絞扼する構造物について。
 

【手関節】
 ・Osborne’s bandの特徴。

TFCC(三角線維軟骨複合体)の構造と臨床的意義。

 

 

〜121日:骨盤帯・股関節・大腿編〜

 【骨盤帯】

 ・殿筋群の本質的な形態と臨床的意義。

・深部外旋六筋の位置関係と構造。最も大きい筋は梨状筋なのか。

・仙腸関節の形状と個体差。

 

【股関節】

・股関節の構造と臨床初見。

・股関節を補強する靭帯とは何か。

 

【大腿】 

・ハムストリングスの形態と各筋の特徴について。

・「腸脛靭帯」とは何か。大腿筋膜との関係性。

・各種内転筋群の形態と機能について。

 

 

〜126日:頸部・体幹・臓器編〜

 

 ・脊柱と体幹の発生学について

  ・軸上筋と軸下筋の概念と筋膜の構造について

 ・頚椎、胸椎、腰椎の形態の違いと機能解剖

 ・頚部の筋の位置関係について

 ・胸腰筋膜とは何か

 ・背部の筋の層構造について

 ・上後鋸筋、下後鋸筋の形態と作用について

 ・いわゆる「多裂筋」とは何か

 ・運動器のための臓器の理解

 

 

【日時】

各回:受付9時40分開始

10:00~16:00(途中昼休憩1時間含む)

 

【場所】

大阪市立クラフトパーク ホール

アクセスはこちら

 

【定員】

 60

*先着順とさせていただきます

 

【講師】

町田志樹先生

所属:いまさら聞けない解剖学代表

 

【価格】

各回:10,000円(税別)

 

【持ち物】

筆記用具

 

*当日、町田先生が執筆された書籍の販売も行う予定です